動物の権利問題アニマルウェルフェアのトピックスメモ、養豚の世界の妊娠ストール規制と日本の現状について

妊娠ストールとは?

子取り用の母豚を妊娠期間中(約114日間)に単頭飼育する個別の檻のこと。排泄を定位置でさせ、頭部に餌桶(あるいは自動給餌機)と飲水設備が設置され、尻部の床はすのこ状になっており糞尿が下に落ちる。

外国の妊娠ストール規制


欧州連合

2013年1月1日から妊娠ストールを禁止。10年以上の準備期間をもうけて規制を施行。

アメリカ

州によって規制がある。フロリダ(2008),メイン(2011),ロードアイランド(2013),オレゴン(2013), アリゾナ(2013)でストール禁止。

カリフォルニアは2015年までに、コロラドは2018までに、ミシガンは2020年までに、マサチューセッツは2022までに、オハイオも2025年までに廃止

オーストラリア

2017年までに自主的に妊娠ストールを廃止することを決定。

ニュージーランド

採卵鶏の動物福祉基準内に2022年までにバタリーケージを廃止することを明記。

カナダ

2014年7月1日以降にたてられた施設は、グループ飼育でなければならない。

そのほか、マクドナルド、ウェンディーズ、バーガーキング、サブウェイ、ダンキンドーナツ、スターバック、ケロッグなどが妊娠ストール廃止を発表しています。

日本

2018年時点で日本の養豚業における使用率は91.6%、法的な規制はない。