【アニマルウェルフェア】世界の養鶏業バタリーケージ規制と日本の現状

動物の権利問題アニマルウェルフェアのトピックスメモ、世界の養鶏業バタリーケージ規制と日本の現状について

バタリーケージとは?

現代の工場型畜産を代表する家畜飼育システムのひとつ。

ワイヤーでできたケージを連ねて幾段にも重ね、その中に鶏を収容する近代式の集約飼育方式。

卵の生産性を上げるというメリットがあるが、飼育面積は羽を広げるに満たず、巣・砂場・止まり木といった鶏の習性上必要な素材が設置されていないため、鶏は自然な行動が極端に制限される。

その他の飼育方法

エンリッチドケージ

1羽当たりの飼養面積は最低750㎠と広めに設定され、産卵場所、敷き材、止まり木など、鶏の生活環境を豊かにするものを設置

平飼い

屋内の地面に放し飼いにする。鶏は、羽ばたき・羽づくろい、砂浴びをして、1日に1万回以上地面をつつき、止まり木で眠り、巣の中に隠れて卵を産みたい本能に従って過ごせる環境である。

放牧

屋内だけではなく、屋外にも出て行ける自然に近い環境での飼育である。

外国のバタリーケージ規制

欧州連合

1999年にバタリーケージの使用禁止が決定、2012年から施行。

アメリカ

州によって規制がある。カリフォルニア州、マサチューセッツ州、ミシガン州、オハイオ州、オレゴン州、ワシントン州がバタリーケージの廃止を決定

オーストラリア

オーストラリア首都特別地域でバタリーケージの使用が禁止。

ニュージーランド

採卵鶏の動物福祉基準内に2022年までにバタリーケージを廃止することを明記。

カナダ

鶏の行動規範のなかで、採卵鶏の飼養要件として2036年までにバタリーケージを完全に廃止、卵産業が15年以内にバタリーケージの大半を廃止することを明記。

インド

動物福祉委員会が、全ての州政府に対し、バタリーケージの使用禁止と2017年までの段階的な廃止を勧告

日本

バタリーケージの使用に規制はなく、2014年時点で92%がバタリーケージ飼育

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8